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超小型! 親指サイズのUSB-JTAGモジュール

SmartJTAG

発表 平成16年10月6日
最終更新日 平成18年5月28日

超小型! 親指サイズのUSB-JTAGモジュール

SmartJTAG
 

JTAG対応の製品開発で苦労されていらっしゃいませんか?
SmartJTAGは、お客様のボードに「部品として」組み込むことができる

新しいコンセプトのUSB-JTAGインタフェースです。
 SmartJTAGをご利用いただくと、高度なJTAG機能を備えた製品を迅速に開発できます。 

 

注文情報

製品名 SmartJTAG

  定価¥20,000_ (税別・送料込み)

申し訳ございません。この商品は販売終了いたしました。

 添付品

  • SmartJTAG本体
  • フライリードケーブル 5ピン×1本
  • 印刷済みマニュアル
  • CD-ROM (MITOUJTAG評価版、デバイスドライバ、マニュアル収録) ※CD-ROMは8cmです

 
※本製品には対応ソフトウェア(MITOUJTAG BASIC版)は含まれておりませんので、別途お買い求め下さい。

※フライリードケーブルは消耗品です。磨耗した際には別途販売しております。

ご注文方法

申し訳ございません。この商品は販売終了いたしました。

 

※お問い合わせは弊社担当 内藤 info@tokudenkairo.co.jp (TEL 03-3865-5381)までお願いします。

 

サポート&アップデート

取扱い説明書ダウンロード

取扱い説明書は下記のURLからダウンロードすることができます。

SmartJTAG取扱説明書(Type-B)  

 

 

デバイスドライバダウンロード

SmartJTAGのデバイスドライバは、付属のCD-ROMに同梱されています。

 

ファームウェアアップデート

 Pocket JTAG Cableのファームウェアは簡単な操作でアップデートすることができます。ファームウェアをアップデートすることにより、約10倍の高速化が見込めます。詳しくは、サポートページをご覧下さい。

 

使用例

 


概要

 ナヒテックは、世界初、マイクロサイズ(19mm×23mm)のUSB-JTAGモジュールを開発しました。本モジュールはUSB2.0 HishSpeed により、USBでありながら高速なレスポンスのJTAGアクセス機能を実現することができます。
 本製品は、組み込みハードウェアを開発されるプロフェッショナルなお客様を支援します。

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写真1 SmartJTAGの概観 (Type-B)

 SmartJTAGは、お客様の基板上にモジュールとして載せることができるよう、小さなサイズに高度なUSB-JTAG機能を凝縮しています。

 お客様のターゲット基板にSmartJTAGを載せるだけで、お客様の設計された装置が即座にJTAG対応になります。

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図1 本モジュールの使用例

 

 SmartJTAGをご活用いただくと、USBからJTAGを活用し、任意のICのI/Oのロジック状態をバウンダリスキャンでサンプリングし、信号波形をリアルタイムに表示することができます。


図2 アプリケーション(MITOUJTAG)

 また、ARM7系CPUに対するJTAG-ICE(エミュレータ)にも対応しています。

端子と機能

 SmartJTAGには、2列6本のピンがあります。ピン配置と機能は次の図のとおりです。

img1.png
図3 SmartJTAGのピン配置 (Type-B)

 

表1 SmartJTAGのピン配置(Type-B)

ピン番号

端子名

機能

1

NC

無接続

2

TCK

JTAG TCK出力

3

TDI

JTAG TDI出力

4

TMS

JTAG TMS出力

5

TDO

JTAG TDO入力

6

GND

グラウンド

7

#TRST

JTAG TRST出力

8

#SYSRESET

CPUデバッグ用RESET出力

9

Port2

汎用IO

10

Port3

汎用IO

11

VCC

3.3V VCC

12

Vref

電圧リファレンス

 


写真2 SmartJTAG表面 (Type-B)


写真3 SmartJTAG裏面 (Type-B)

電源と方式

 SmartJTAGは、USBバスパワーとセルフパワーの双方に対応しております。本モジュールはデフォルトではバスパワーの状態で出荷していますす。

バスパワー動作時の使用方法

 バスパワーでご利用の時には、本機器の12番ピンVref端子を、お客様ターゲットボードの3.3V電源に接続してください。Vref端子をLにすると、すべての信号はバススイッチによって切り離されハイインピーダンス状態となり、電圧の出力が停止します。(ソフトウェアからこの機能を無効にすることもできます。)

 VCCからは3.3Vの電源が出力されますが、お客様の機器への給電にはご使用できません。

セルフパワー動作時の使用方法

 基板裏面のジャンパJ3をオープンさせることにより、セルフパワーでのご利用も可能です。

 セルフパワーでご利用の時にも、本機器の12番ピンVref端子および11番ピンVCC端子を、お客様ターゲットボードの3.3V電源に接続してください。Vref端子をLにすると、すべての信号はバススイッチによって切り離されハイインピーダンス状態となり、電圧の出力が停止します。(ソフトウェアからこの機能を無効にすることもできます。)

動作環境

 OS Windows2000、WindowsXP
 PC USB2.0が使用できること (USB1.0での動作は保証いたしかねます)

ソフトウェアの対応

 本装置は、MITOUJTAGから使用します。本装置を使用する場合は、MITOUJTAGから使用ケーブルを選択する際に、「Smart JTAG」を選択してください。

 本装置はVref端子の状態がLレベルになっていると、TCKなどのJTAG信号を出力しません。しかしながら、MITOUTAGでCable→Optionを選択し、下記のダイアログで「Ignore Target VREF」チェックボックスをONにしてください。

img1.png

 なお、このダイアログでは、

  • VREF値の表示
  • VREFの無効の設定
  • PIOの操作(出力可否および出力値の設定)
  • PIOの入力値の表示
  • SystemResetの操作(約10msのLパルスを出力する)
  • LEDのテスト

 ができます。

性能

表2 デバイス書き込み速度

デバイス

書き込み時間
(Erase+Write+Verify)

備考

XC95108

47秒

FPGAへのJTAGコンフィギュレーション

XC2S100

8秒

FPGAへのJTAGコンフィギュレーション

XC2S300E

20秒

FPGAへのJTAGコンフィギュレーション

XC3S50

4秒

FPGAへのJTAGコンフィギュレーション

XC3S400

15秒

FPGAへのJTAGコンフィギュレーション

XC18V512

11秒

XC2S30用データ

XCF01S

17秒

XC3S50用データ

XCF01S

28秒

XC2S100用データ

TE7720

395秒

XC3S400用データ

表3 バウンダリスキャン速度(JTAGロジックアナライザ)

デバイス

速度

バウンダリスキャンレジスタ長

XC3S50

約200サンプル/秒

383

XC3S400

約100サンプル/秒

815

 対応デバイス

デバイス書き込み(SVFファイルが不要なもの)
  XC18V、XCF、Spartan2、Spartan2E、Spartan3、Virtex2Pro、TE7720

デバイス書き込み(SVFファイルを使用する場合)
  その他、CoolRunner,CoolRunnerII、ALTERAデバイスなど、あらゆるデバイス

バウンダリスキャン(端子の検査およびJTAGロジックアナライザ)
  あらゆるJTAG対応デバイス (IEEE1149.1に準拠していること)

発熱と対策

 本装置は、小さな面積に機能を詰め込み、3.3Vで約200mAの電力を消費しているため、発熱を伴います。室温25℃の環境で動作させたところ、USBチップの温度が約70℃まで上昇します。

 本装置は、48時間連続してバウンダリスキャン動作を実行しましたが、動作に異常は発生しませんでした。しかしながら、より安全で安定した動作を期するため、出荷時には放熱器を取り付けた状態で出荷しています。

 下の表に使用状態とUSBチップの温度を示します。

使用方法

放熱器

チップ温度

使用例

単体で使用(基板に非実装)

なし

最高70℃

img1.jpg

基板に装着

なし

最高68℃

img1.png

単体で使用(基板に非実装)

あり

最高68℃

img1.jpg

基板に装着

(推奨)

あり

最高65℃

img1.jpg

  • ※非接触赤外線温度計(CUSTOM社 CT-2000D)を用いて測定
    ※室温25℃ 無風状態

 なお、風や周囲の温度および測定方法により、チップ温度は大きく変化しますので、あくまでも目安としてご覧ください。 


カスタムアプリケーションのお問い合わせ

 

 本製品を利用したカスタムJTAGアプリケーション作成や、

 本製品の技術情報(回路図)をご提供させていただき、USB2.0-JTAGを、お客様の基板上に一体として組み込むことができる技術支援サービスもございます。

 

SmartJTAG/Mobile JTAG Cableについての詳細は、弊社担当
内藤 info@tokudenkairo.co.jp までお問い合わせください。

 

 

使用上の注意

ハイリスク用途への使用の制限

 本ケーブルおよびJTAGアプリケーションソフトウェアは、教育、研究、開発、試作などFPGAの動作検証目的などを想定して作られております。この装置を使用した結果は一切保証できません。本製品を利用して書き込んだ不揮発性メモリは、データの消失や異常な動作をする可能性が否めないので、特殊電子回路?からの書面による事前の許諾なしに次のような機器(以下、「ハイリスク用途」といいます)に使用することはできません。

  1. 人命に関わる機器
  2. 医療機器
  3. 誤動作により、人体、財産または自然環境に影響を及ぼす可能性のある機器
  4. 誤動作により、火災の発生を起こさせる可能性のある機器
  5. 航空・宇宙機器およびナビゲーションシステム
  6. 兵器システムあるいは軍事目的の機器を製造または製造の支援をするための機器
  7. 原子力関連機器
  8. 電動工具
  9. その他、デバイスの誤動作やデータの消失によって、何らかの損害を被る場合や何らかの問題が生じる装置
  10. デバイスの誤動作やデータの消失によって、何らかの損害を被る場合や何らかの問題が生じる装置

 ご参考

 平成16年11月18日以降、従来のサンプル版/量産版という表現にかわり、Type-A / Type-Bという表現を用います。現在、出荷しているものはType-Bのみです。

 Type-B版では、基板に4層基板を採用しております。また、FETバススイッチによってターゲットボード電源断時の保護が可能になるなど、下記の点がバージョンアップされました。
 ※Type-Aでやむを得ず使用していたポリイミド素材は使用しておりません。 

 

表4 Type-B版の仕様

項目

Type-B

基板層数

4層(USBチップの裏は全面GND)

動作確認LED

あり(青色)

バスパワー方式への切り替え

ジャンパパターンのショートによる

基板サイズ

19mm×23.3mm

ターゲットボード電源断時の動作

FETバススイッチによる保護

 

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