テストアプリ(dos)
テストアプリ(DOSプロンプト版)について
DOS版のテストアプリ(np1052test.exe)を使うと、特電FX3ボードと、Spartan-6 FPGA内のサンプルデザインを通じたデータ転送の実験を手軽に行うことができます。
機能
- 内蔵RAMへの、イメージファイル転送
- SPI ROMへのイメージファイル転送 (現時点では未実装)
- I2C ROMへのイメージファイル転送 (現時点では未実装)
- シーケンシャルな数列(8bit,16bit,32bit)、乱数列を生成して送信
- 読み書きデータの照合
- 転送速度の測定
- 読み出したデータをファイルに保存
使い方
MS-DOSプロンプトを起動し、np1052test.exeと入力して、当アプリを起動します。
このとき、VID=2129、PID=0520ではないデバイス(VID=1480、PID=0000など)が見つかった場合は、自動的にSlaveFifoNP1052.imgをRAMに転送してFX3を再起動します。
したがって、必ずしも前もってSPI ROMなどにイメージファイルを書き込んでおく必要はありません。
NP1052testのコマンドライン書式は次のとおりです。
np1052test.exe { r | w | rw | spiwr | i2cwr} [オプション]
コマンドは以下の5種類です。
r | 読み出し(BulkIn)を行う |
w | 書き込み(BulkOut)を行う |
rw | 書き込みと読み出し(BulkOutとBulkIn)を行う |
spiwr |
ファームウェア(SlaveFifoNP1052.img)をSPI ROMに書き込む (未実装) |
i2cwr |
ファームウェア(SlaveFifoNP1052.img)をI2C ROMに書き込む (未実装) |
オプションは、BulkIn、BulkOutのときに使います。以下のものがあります。
rand |
BulkOutで送信するデータを、XorShiftで生成された乱数列にする(デフォルト) |
seq8 |
BulkOutで送信するデータを、8bitのシーケンシャルは数列にする |
seq16 |
BulkOutで送信するデータを、16bitのシーケンシャルは数列にする |
seq32 |
BulkOutで送信するデータを、32bitのシーケンシャルは数列にする |
数字 |
転送するデータ長をバイト単位で指定する(デフォルト=128) |
loop |
BulkOut/BulkInを、エラーが止まらない限り何度も繰り返す |
nocomp |
コマンドにrwを指定したときに、照合しない(エラーも出ない) |
wait |
BulkOutのときにランダムなタイミングでWAITをかける |
sdram |
Spartan-6ボード上のDDR2 SDRAMに対して転送する(デフォルト) |
bram |
Spartan-6内のBlockRAMに対して転送する |
ireg |
Spartan-6内の内蔵レジスタに対して転送する |
tptn |
IN転送時、Spartan-6内からテストパターンジェネレータから受信する |
save |
IN転送で受信したデータをread.binというファイル名で保存する |
addr {offset} |
コアのaddr_o端子から出力される値を指定する。この値は、BlockRAMやDDR2 SDRAMの任意のアドレスのメモリを読むために指定する |
コマンドの例
いくつかのコマンドの例を示します。
np1052test.exe rw
DDR2 SDRAMに対して128バイトの乱数列を送受信して、その結果をエラーがないかどうか照合する
np1052test.exe r 16777216 save
DDR2 SDRAMの先頭から16Mバイトのデータを受信して、その結果をread.binに保存する
np1052test.exe r 16777216 save addr 10000
DDR2 SDRAMのアドレス0x10000から16Mバイトのデータを受信して、その結果をread.binに保存する
np1052test.exe rw 131072 bram loop
BlockRAMに128kBのデータを送受信して、その結果をエラーがないかどうか照合する
np1052test.exe w 16 ireg
内蔵レジスタに16バイトのデータを送信する
np1052test.exe r 307200 tptn
テストパターンジェネレータから307200バイト(VGA画像のサイズ)のデータを受信する
np1052test.exe rw 16777216 loop bram nocomp
BlockRAMに16Mバイトのデータを読み書きし、何度も繰り返す。エラーチェックは行わない。
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