MITOUJTAG Free版のご案内
2025年5月7日
JTAGバウンダリスキャンを行うと、FPGAやCPUのピンの動作が目でみてわかるようになり、デバッグ効率が飛躍的に向上します。
当社ではだれでも気軽にJTAGバウンダリスキャンを使っていただけるようにと思い、無料版を公開することにしました。
FTDI製のUSB変換IC(FT232H,FT2232D,FT2232H,etc..)が搭載されているボードですぐに使えます。MITOUJTAGのお試し版としてぜひご活用ください。
ダウンロードページ https://mitoujtag.jp/freev.html
JTAGケーブルについて
MITOUJTAGの無料版は、いつでもダウンロードして気軽にJTAGバウンダリスキャン可視化を体験できるソフトウェアとなります。
ただし、PCとターゲットボードを接続するためのUSB-JTAGケーブルはユーザ様に自作していただくことになります。
といっても、難しいものではなく、FTDI製のFT232HやFT2232HといったUSBシリアル変換ICを利用したボードをブレッドボードに乗せて配線を引き出すだけで簡単に作成することができます。
例えば、秋月電子の
・FT2232D USBシリアル2ch変換モジュール (EEPROM付)
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g116897
・FT232H使用USB⇔GPIO+SPI+I2C変換モジュール
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g108942/
が使えます。
各種FPGA評価ボードではそのまま使える
最近のFPGA評価ボードの多くはFTDI社製のICを使ってUSB UARTやUSB JTAGの機能を実現しているので、市販の評価ボードのほとんどはUSBをつなぐだけでそのままMITOUJTAGが使えるようになります。
例えば、Digilent社の各種ボード(ZYBO、Arty、PYNQ)や、TrenzElectronic社のUSBが搭載されたFPGAボードであれば、FT2232Hを使用したUSB-JTAGが搭載されているので、ケーブルをつなぐだけでFPGAの状態が見えるようになります。
機能と特徴
MITOUJTAG無料版の機能や特徴は以下のとおりです。
【機能】
- バウンダリスキャン可視化
- JTAGロジックアナライザ
- 簡易基板検査
- FPGA書き込み(XILINXほぼ全種類+一部のALTERA,LATTICE,Efinix)
- FPGAに接続されたSPI ROM書き込み(XILINXのみ)
【使用可能JTAGケーブル】
- FTDI製MPSSE使用ケーブル
- Digilent製USB-JTAGケーブル (基板に搭載されているもの)
【料金】
- 永久無料(期間制限なし)
【その他】
- メールや電話でのサポートは不可。サポートはTwitter(X)で行う。
- Windows 10/11 (Intel,AMD製CPU版に限る。ARMは不可)
BASIC版との違いは、サポートがX上でのみ行われること、サポートが必要になる一部機能(BPIフラッシュROMライタ、SVFプレイヤー)が使用できないこと、です。
MITOUJTAG Freeで解決できるお悩み
MITOUJTAGは、このようなお悩みにも最適です
- Vivadoが古いFPGAやCPLDに対応しなくなってしまった。iMPACTはWindows 10や11で動かない
- Vivadoが対応していないSPI ROMを使ってしまってFPGAがコンフィグできない
- 故障品の解析をしなければならないけど、ROMの内容を書き換えてしまうと故障の原因まで消えてしまう
MITOUJTAGはWindows10/11でも動作し、XC9500シリーズ以降のXILINX CPLDやFPGAに書き込みできます。CoolRunnerやSpartan-3/6にももちろん対応しています。
MITOUJTAGを使って端子を動かすには、プログラムを作成する必要も、ROMの書き換えも必要ありません。
ぜひ一度おためしいただき、バウンダリスキャンの世界を体感してみてください。
ダウンロードページ https://mitoujtag.jp/freev.html